1月8日、名古屋金城ふ頭アリーナにてＦリーグ2023-2024 ディビジョン１ファイナルシーズン下位リーグ・第25節が行われ、Y.S.C.C.横浜としながわシティが対戦。1-1で引き分けた。

ボールを握る横浜に対し、カウンターで得点機を狙うしながわは、徐々に攻勢を強めカイオを中心に相手ゴールに迫るもネットを揺らすことができず。

拮抗した試合が動いたのは第2ピリオドの33分、左サイドを突破したカイオがゴール左隅を狙うシュートを放ち、これが弾かれコーナーキックを獲得すると、このチャンスでキャプテン・白方秀和がボレーシュートを突き刺し先制点をマーク。その後も相手のチャンスをしのぎ試合を進めたしながわだったが、残り56秒で相手のシュートが味方の足に当たりオウンゴールで失点。パワープレーに踏み切るも勝ち越しゴールを奪いきれず、1-1でタイムアップとなった。

試合を終え、松田大次郎監督と白方秀和が記者会見に出席した。

頑張ったご褒美が付いてきたら最高だった

●しながわシティ｜松田大次郎監督

──試合を振り返って。

昨日負けてしまい、練習することなく臨んだ試合だったのでやれることは限られていましたけど、試合をうまくコントロールすることができました。そのまま終わらせられたらよかったですが、最後の部分で課題が残った試合になったかなと。1-0で最後まで行きそうでしたけど、僕たちは2、3点取ることを目指しています。点は取られたくないですけど、点が動く試合の方が見ている人も楽しいし、自分たちも目指しているフットサルです。最低限選手たちは頑張ってやってくれましたけど、ご褒美が付いてきたら最高でした。あと1試合あるので、これまでのように一致団結して来週いい結果を出せるよう頑張りたいです。

──お互い2連戦でロースコアの試合は想定されていたと思いますが、試合プランはどう考えていましたか？

点が動かないとは別に思っていなくて、逆にディフェンスが甘くなって大荒れになるかもしれないので、最初からロースコアを想定していたわけではなかったです。試合の状況を見て徐々に修正していこうと考えていたので、まずは引いて始めるのではなく、自分たちのスタンダードをやろうと臨みました。途中で1点とってラインを下げようかとそういう調整は検討しましたが、相手がバタバタしているように見えたので、そのまま前からいく形を決断しました。試合の入りに関しては、昨日の湘南も今日の横浜も一つ前の試合で、開始1分で先制をしていたので、そこは注意しようということだけは伝えました。

──チームとしてＦ１初挑戦となった今シーズンを振り返って。

Ｆ２もレベルが上がっていますが、昇格して強度や一人ひとりの技術はすごく違いを感じています。あとはこれまでＦ２だと主導権をにぎって試合を進めることができていましたが、序盤に関してはそれができない時間が多くなり、今までなかった連敗も経験して、プレー面も気持ちもチームとして持ち堪えられなかったことがあったかなと思います。ただ、前の監督とも一緒にやっていても点さえ入っていれば勝てた試合もあり、一概に力がなかったわけではないと感じています。ただ原因はあると思っているので、今自分はそこに対してアプローチして、点は取れるようになってきました。そこは次につながっていくんじゃないかなと思っています。

チャンスを逃す甘さが、最後の失点につながった

●しながわシティ｜白方秀和

──試合を振り返って。

昨日の敗戦を引きずることなく試合に入れました。1-0で勝っていて、僕も含めて2、3点目を取れるチャンスを逃してしまう甘さが最後の失点につながったかなと思うので、そこは反省しています。ただ残り1試合、同じような試合展開にならないようにしっかり勝ち切って、リーグ戦を終われるように、コンディションを調整して臨みたいと思います。

──次の最終節へ向けて。

とにかく勝つことがすべてです。勝つことで順位は7位には届かないですけど、8位に上がれる可能性がある。少しでもいい状態で選手権を迎えられるように全力を尽くしたいです。

──チームとしてＦ１初挑戦となった今シーズンを振り返って。

もちろんＦ１を甘いリーグだとは思っていなかったですが、この順位で終わることに満足はしていません。他とうちで大きな差があるというよりも、試合の要所を抑えるところが他のチームはうまいなと感じた1年でした。自分たちは大事なところで失点することが多かったですし、その差が積み重なってしまった。最後は勝てるようになりましたけど、苦戦したのはセットプレーやパワープレーの細かいところの質を感じているので、そこに慣れて自分たちも勝負所を抑えられるように、チームとして成長していきたいです。