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【AFCクラブ選手権2019】なぜ名古屋オーシャンズはアジア王者になれたのか?密着取材したライターが読み解く2つの理由。

PHOTO BYAFC

名古屋を支えた「チーム力」の正体

AFCクラブ選手権の視察をしていた日本代表のブルーノ・ガルシア監督は、名古屋が優勝できた要因を「チーム力」という言葉で表していた。

「名古屋はどのクラブよりもチーム力が優れていました。短期決戦では試合での負荷を分散させるためにも、フィジカル面でもメンタル面においてもチーム力が重要になります。名古屋の選手たちは最後までフレッシュに走り回ることができていました」

最後までフレッシュに走り回れたのは、監督や選手の力だけではなかった。

今大会、名古屋は選手以外にもフィジカルコーチのナチョ、ドクターの西森康浩、トレーナーの新澤陽介、大橋央尚、通訳の宮澤孝、マネージャーの渡邊有輝の6人がスタッフとして日本から帯同していた。

ホテルの中には臨時の“メディカルルーム”が作られ、試合や練習が終わった選手たちはマッサージや治療を受けることができた。試合と試合の間が短い中では、コンディションをどれだけ回復できるかが生命線となる。フレッシュな状態を保てたのはサポート体制が整っていたからだろう。

大会前に怪我をして、万全の状態ではなかった安藤良平には、チーム練習とは別に特別練習が組まれた。練習が終わった後、トレーナーがつきっきりでボールタッチやアジリティーの状態を確認していた。安藤は2戦目から出場を果たし、決勝戦では見事なボレーでチームの2点目を叩き出した。

グループリーグを突破を決めた後のレストデーには、櫻井嘉人GMの発案で選手やスタッフによる食事会が開かれた。異国の地で、宿舎と試合会場を往復する日々はストレスが溜まるものだ。ノックアウトステージに突入する前に、選手の心身をリフレッシュさせるとともに一体感を高めた。

今大会のグループ3戦目のメス・サンガン・ヴァルザガン戦。前回大会で優勝したアジア王者との星龍太が退場してしまう。前回王者の前に万事休すかと思われたが、大黒柱の不在を全員で凌ぎ切って最後の最後に決勝点をたぐり寄せた。

星龍太を出場停止で欠いた準々決勝・バモスFC戦ではキャプテンの分まで奔走した笠井大輝だけではなく、全員が高い献身性を見せた。ピッチの外でも、名古屋の選手たちはベンチから声を張り上げて味方を鼓舞し続けた。

3大会ぶり、4度目のアジアチャンピオン。それは、やるべきことをやり続けた先につかんだ栄冠だった。

取材協力:INSIDE OCEANS(インサイド・オーシャンズ)

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