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甲斐・前田・石渡・難波田…かつての同志・ライバルが町田のベンチに。なぜ?

PHOTO BY本田好伸、北健一郎

「誰が監督やってると思ってんだ!」キツく檄を飛ばした(前田)

──現在、リーグを引っ張っていますが、優勝、打倒・名古屋に対してはどうでしょう?

難波田 今、この位置にいることが大きいですよね。これをどうにか維持して、最後に1位になるのが一番大事だと思います。それと、仮にどこかで1位になることがあっても、その次も大事だし、その次も……という話を、ずっと勝ちながらできている時間って当たり前じゃないですから。

──どのチームも「目の前の一戦が大事」と話します。

難波田 みんなそれを言うけど、実際は分けちゃった、負けちゃったで、その都度、また違うモチベーションの話をして、それがチームの年間の動きになる。だから今のこの貴重な状況を最後まで続けて、優勝を狙えるところまでいきたいですね。あと、木暮(賢一郎/日本代表監督)が大阪で1回だけ、名古屋以外の優勝はその2016-2017シーズンだけなので、なんとか覆してやりたい。今の町田のアリーナの雰囲気とかを含めるとチャンスはあると思うし、優勝するためなら、できることはなんでもやる。

前田 僕ももちろん優勝したいというのが一番です。ただ、それよりも「修さんを男にしたい」じゃないですけど、スタートの時に修さんと「3年ぐらいかけて熟成させて優勝を狙えるチームに」と話していたので、焦ってはいません。もちろん、この位置になってチャンスですが、あまり欲を出さないようにして、今のいい雰囲気を保ちつつ、1試合ずつしっかり勝って最後そこにたどり着いてたら最高ですね。名古屋はそこまで遠い存在じゃなくて、射程圏内に入っていると思います。

──前田さんは名古屋でプレーしていたので、その環境や選手のレベルや競争力はよく知っていると思いますが、それでもいけると。

前田 そうですね。でもそれ以上に今年の町田の雰囲気は、今まで経験したことのないくらいいいです。やっぱり、昨シーズン「町田ダメでしょ」って言っていた人を見返してやりたいですし。

──修さんを男に。

前田 はい。昨シーズンは開幕2連敗したじゃないですか。その時に「甲斐チルドレン」を集めたんですよ。「お前らしっかりしろ!誰が監督やってると思ってるんだ!」ってけっこうキツい言い方しちゃったんですけど、檄を飛ばしたことがあって。やっぱり、強い町田を見せたいじゃないですか。

──そんなことがあったんですね。石渡さんはどうですか。

石渡 僕も、ペスカの力になりたいというのももちろんあるんですけど、修さんの力になりたいっていうほうが、もしかしたら強いかもしれないです。個人的な話をすると、しっかりとした選手を育てて日本のフットサルのレベルを上げるというのが、僕がフットサルに関わる大きな目的なんです。町田はそれを体現できるチームなので、優勝とか、次の試合に勝たなきゃいけないという気持ちは当然ありながらも、今この空間、この環境に関われて幸せというか、学びっていうのは本当に大きい。それで僕の力が少しでもチームにプラスになって優勝できたら、それはもう最高ですよね。

──改めて、甲斐さんのカリスマ性を感じた座談会でした。

甲斐 いやいや、こちらこそありがたいよね。現役時代、同じチームやライバルチームで切磋琢磨しながら同じ時代を過ごしてきた仲間と、今こうやってまた違うステージに立って、一つの目標に向かっているのは、俺にとってもめちゃくちゃ感慨深いですよ。3人とも、仕事と呼べるほどのお金を今はクラブから受け取っているわけじゃないんだけど、そういう昔のつながりがこうやって今を生んでいるというのは、感謝の気持ちしかないです。

この3人を含め、OB選手とか、今まで関わった選手たちもたくさん応援してくれて、支援してくれて、苦しい時期を乗り越えられている。本当にたくさんの人に応援、支援してもらってきたことが、今につながっているなって、この座談会で改めて思いました。



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