更新日時:2026.11.07
なぜモロッコは「4-0」で日本の守備を崩そうとしたのか?アフリカ王者を率いるドグイグ監督が明かした“流動性”の理由【記者会見】

PHOTO BY本田好伸
【国際親善試合】日本代表 0-1 モロッコ代表(11月6日/クラサス武道スポーツセンター/大分)
フットサルモロッコ代表は11月6日(金)、大分県のクラサス武道スポーツセンターで行われた国際親善試合で日本代表に1-0で勝利した。
アフリカ選手権4連覇を誇る世界ランキング6位のモロッコは、選手が流動的にポジションを入れ替える攻撃を展開。日本の粘り強い守備に苦しみながらも、試合終盤に決勝点を奪った。
試合後、2011年から同国代表を率いているヒシャム・ドグイグ監督が、ピヴォを置かずに4人が流動的に動く「4-0」システムを採用した狙いについて説明した。
世界のトップ10にふさわしい試合だった

──今日の試合を振り返ってください。
とてもいい試合でした。両チームにとって、素晴らしいテストになったと思います。この試合は非常にバランスが取れていました。攻撃面でも守備面でも、そしてチャンスの数という点でも、非常に拮抗した試合だったと思います。
今日、会場のお客さんが見たのは、世界のトップ10に入る両チームにふさわしい、レベルの高い試合だったと思います。
──試合前、日本代表にどのようなイメージを持っていましたか。また、実際に戦ってみて、その印象に変化はありましたか。
まったく変わっていません。もともと日本代表は素晴らしいチームで、世界でも強豪の一つだと思っていました。ですから、今回のような接戦になることも予想していました。
正直に言えば、我々は非常に苦しめられました。特に前半は、本当に難しい試合でした。日本代表はアジアで4度の優勝経験があり、ワールドカップにも継続的に出場しています。また、直近のブラジル遠征でも素晴らしい試合をしていたことを知っています。
今回、我々は1-0で勝ちましたが、その結果によって日本に対する評価が変わることはありません。我々にとって、日本はアジアでもトップクラスのチームです。
重要なのは「4-0」というシステムではない

──モロッコは非常に流動的な攻撃を見せていました。4-0システムをベースに、相手陣内でもピヴォを置かず、4人がポジションを変えながら崩していくスタイルです。なぜ、このような攻撃を構築しようと考えたのでしょうか。
世界のトップ10に入るようなチームと戦うとき、私はどのように相手の守備にズレやスペースを作るかを考えます。モロッコの選手たちと、世界のトップチームの選手たちとでは、体格の違いもあります。
そうしたなかで、どのように相手の守備を崩すことができるのかを考えました。
ピヴォを置くと、どうしても攻撃が予測されやすくなります。縦方向にピヴォへボールを入れるというプレーを、相手に読まれてしまうからです。そこで私は、選手のローテーションやポジションチェンジを繰り返す方法を選びました。
重要なのは、必ずしも「4-0」というシステムそのものではありません。選手たちがポジションを入れ替えながら、常に動き続けることです。相手がもう少し力の劣るチームであれば、ピヴォを使った攻撃を選択することもできます。
ただ、今回の日本代表は守備も攻撃も非常に強いチームです。そのため、4-0を使いながらポジションチェンジを繰り返し、相手の守備にズレを作ることを狙いました。特に試合終盤には、日本の集中力を乱すことも狙いの一つでした。
ただし、それが必ずしも我々にとって理想的な攻撃の形だったというわけではありません。
日本は2人のピヴォを使いながら攻撃していましたが、それでも我々が対応するのが難しいチャンスを作っていました。特に、日本の選手たちがポジションを入れ替えたときは、我々も非常に苦しみました。
ですから、これは単純に4-0というシステムがいいのか、ピヴォを置くシステムがいいのかという問題ではありません。試合の状況や相手の特徴に合わせて、どのように守備を崩していくかということです。
今回、我々はできるだけ選手を動かし、ポジションを入れ替えることで、日本の守備のバランスを崩そうと考えました。
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